about

本能的な欲求を刺激する
“装美品”を提案するブランド
人の一生を花になぞらえて著わした「風姿花伝」にちなんで名づけられた“fucica”
2016年にメイクアップブランドとしてスタート
2021年、サスティナブルな視点から生まれた真鍮容器に収めて使う口紅、「BENI」を発売
2022年、ディレクターYUKOによるアブストラクトなアートを投影した一点ものの漆塗りバッグ「GAMA」や錫を用いたアクセサリー「SOUZOKI」もブランドのアイデンティティに

感覚的で感情的なものが好き
きれいに整備され 調和しているものは好きじゃない
欠点があるものや 足りないもの
予想外な組み合わせ 未完成な完成品
慎ましく揺るぎなく それでいて遊び心がある
私は既視感に辟易し カオスに安らぎを感じる
Concept by Brand Director YUKO
奥ゆかしさや慎ましさがありながら、どこまでも風雅に。 そんな日本のアイデンティティと、未来を見据えたものづくりの在り方を融合。 ファッション感度の高いすべての人に手にしてもらいたい、という願いをこめて。

いきいきとした表情を叶え、 新しい魅力や可能性を発見できるメイクアップは、見え感というフィジカルな側面だけでなく、心持ちというメンタルな側面にも確実に働きかけるもの。とくに口元は、表情の鍵を握り、皮膚であり粘膜でもある重要なパーツです。口紅を彩り、その姿を鏡に映すことが、いかに全体的な調和とエナジーをもたらしてくれるかを 「*化粧療法」の視点から見つめます。
*化粧療法...カラーセラピーやタッチセラピーの要素を併せもつメイクアップによって、脳を活性化したり、 ストレスレベルを下げるなど、QOL(Quality of Life)を向上する療法。

「蓋を開け、筆に取り、紅を差す。」クイックに塗り上げるリップスティックとは違った、日本文化の中で培われた所作へのオマージュ。日々のルーティーンも、ふるまいが少し変わるだけでぐっとエモーショナルに映ります。筆、もしくは紅差し指といわれる薬指で、そっと唇を彩る。
その人の存在感に魅力を灯す仕草が、いっそう美的に高まるしつらえにこだわって。

「BENI」のための重厚感のある真鍮の容器は、薄めたお酢でくすみを拭き取ったり、少量の椿油で磨きあげるなど、手入れをして使いこむことで 輝く“用の美”、唯一無二な味わいを楽しめます。
「IROFU」では海洋プラスチックごみ問題、石油資源の枯渇問題との関連が指摘される中、国際的なSDGsに沿ったパッケージ素材として紙製パッケージを選択しました。
できる限りゴミを増やさないという環境への配慮はもちろんですが、『fucica』は「大切なものを、手入れしながら使い続ける」ともに美しくエイジングしていく心の豊かさにこそ、サスティナブルの本質があると考えてこのスタイルになりました。